XF200mmF2って怪物もいますが「お手頃」とはとても言えないのでノーカウントで…
前々から35mm(換算50mm)のレンズが欲しい!と思っていたんですが、標準レンズだし…と購入を後回しにしていました。
が、巷を騒がせた?paypayのキャッシュバックキャンペーンに釣られて勢いでXF35mmF2 R WRを購入!
1ヶ月ほど経ったので作例を交えつつご紹介します。
ちなみにですがpaypayのキャンペーンはハズレて20%還元のみでした…
目次
XF35mmF2 R WRについて
レンズスペック
項目 | スペック |
---|---|
レンズ構成 | 6群9枚 (非球面レンズ 2枚) |
焦点距離 | f=35mm (35mm判換算:53mm相当) |
画角 | 44.2° |
絞り | F2~F16 |
最短撮影距離 | 35cm |
最大撮影倍率 | 0.135倍 |
外形寸法:最大径×長さ | ø60mm x 45.9mm |
質量 | 170g |
フィルターサイズ | 43mm |
- XF23mmF2 R WR
- XF35mmF2 R WR
- XF50mmF2 R WR
勝手にこのレンズたちをF2三兄弟と呼んじゃいますが、その中でも一番小さく一番軽いレンズになっています。
小さく取り回しも良好で、機動力を高めてくれるレンズです。
35mm判換算で50mm前後の標準レンズを持つのは初めてで、欲しい欲しいと言いつつも
「23mmと50mmの間だし、どっちつかずな感じにならないかな?」
と少し心配をしていたんですが、使ってみるとちょうどいい焦点距離なんだなと感じました。
50mm前後が「標準レンズ」と呼ばれるのは目で見たときに近い画角で構図の整理がしやすいからなんでしょうか。
23mmを使っているときの「構えてから2歩ぐらい前に出る」、50mmを使っているときの「構えてから2歩ぐらい後に下がる」という移動が大きく減りました。
レンズごとの画角が身体に馴染みきっていない証拠でもありますねこれ…。
23mmより小さいレンズ
F2三兄弟の中で一番小さいと書きました。
そう、XF23mmF2よりも全長が6mm短く重さが10g軽いという小ささです。
XF23mmF2を使っている段階で取り回しの良さにどこでも持ち出していましたが、それを超えてきました。
数字で見ると誤差みたいに思えますが、実際に手に取ってみるとこれが結構違うんですねえ…。
この小ささでF2という明るさと防塵防滴を兼ね備えているのは、ちょっと驚きですね。
最短撮影距離はそれなり
ちょっとイマイチだなーと感じたのは最短撮影距離。
35cm、撮影倍率は0.135倍です。
数字上はXF23mmF2より0.005倍大きく写せるんですが、最短撮影距離が13cm違うと
「ナニコレ、思うように寄れない!」
と感じてしまいます。
カフェやレストランでテーブルフォトが撮りたいなと思ったときはXF35mmF2で頑張るよりXF23mmF2で寄り引きを調整したほうが撮りやすいですね。
もしくはXF50mmF2に切り替えて一つの器だけ撮る、といった撮り方のほうが使いやすいし面白いと個人的には思います。
最短撮影距離をあまり気にせずにお散歩スナップだったり愛車・風景を撮るのに向いているかなーというのが感想です。
専用フード(別売)がカッコいい!
XF35mmF2用の専用メタルフードがあります。
「LH-XF35-2」というヤツです。
クラシカルなXシリーズによく似合う穴あきフードで、レンズの前玉保護にも一役買います。
決して安くない(メーカー希望小売価格7,300円+税)んですが、見た目との相性は抜群です。
XF23mmF2にも共用で使えるということで、23mmと一緒に購入していたので交換して使っています。
どうせならもう一つ買ってきて着けっぱなしがベストなんですけどね…。
大人気レンズ「XF35㎜F1.4」と比べてみて
FUJIFILM Xシリーズで35mmといえば「XF35mmF1.4 R」というレンズがあります。
Xシリーズで一番最初に登場したレンズということで、比較的古いレンズ(2012年2月発売)なんですが、ピントピークのキレとボケの美しさで今なお人気の衰えない「神レンズ」です。
焦点距離が同じということで今回のF2とこのF1.4を比較・迷われている人も多くいると思います。
(僕自身、予算の都合もありますが結構悩みました)
折角買ったレンズですし、F2をオススメする理由をご紹介します。
どうせなのでスペックを並べてみました。
項目 | XF35mmF2 | XF35mmF1.4 |
---|---|---|
レンズ構成 | 6群9枚 (非球面レンズ 2枚) | 6群8枚 (非球面レンズ1枚) |
焦点距離 | f=35mm (35mm判換算:53mm相当) | 〃 |
画角 | 44.2° | 〃 |
絞り | F2~F16 | F1.4~F16 |
最短撮影距離 | 35cm | 28cm |
最大撮影倍率 | 0.135倍 | 0.17倍 |
外形寸法:最大径×長さ | ø60mm x 45.9mm | ø65.0mm×50.4mm |
質量 | 170g | 187g |
フィルターサイズ | 43mm | 52mm |
1段分暗い代わりに軽く小さく防塵防滴
焦点距離が同じ、では次に見るポイントは?となれば大体の人はF値を見ると思います。
F1.4のほうがF値に1段の余裕があり、夕方以降シャッタースピードを稼ぎたいシチュエーションでは大きな利点になりますね。
逆に1段暗くなるF2では小ささ・軽さ、そして防塵防滴を備えています。
気軽に持ち出せるというのがF2の最大の利点なんじゃないかなあと。
防塵防滴じゃないから気軽に持ち出せない、というのもまた違うとは思うんですが、心理的余裕が違うと言いますか…。
X-T2で使用した時のAF速度
「実際に触ってみないと分からないこともあるよね」
と、ビックカメラにX-T2を持っていってF1.4とF2をそれぞれ着けて試し撮りをしてみました。
すると、AF速度(合焦するまでにかかる時間)にここまで差が出るかというくらい違いがありました。
- X-T2+XF35mmF1.4
文字にすると「グーッ、ピタッ」といったゆっくりめなフォーカス速度。 -
X-T2+XF35mmF2
文字にすると「スッ、ピタッ」といった他のF2三兄弟とほとんど変わらない速いフォーカス速度。
動体を追っかけたい(走り回る犬とか)わけではないんですが、じっくりと構えて写真を撮ることがないのでシャッターチャンスを逃すのは怖いなあ…とF1.4は個人的に選択肢から外れました。
ただし、ボディを売り場にあったX-T3にしてみると…
- X-T2+XF35mmF1.4
文字にすると「スッ、ピタッ」と、X-T2+XF35mmF2の組み合わせと同等か速いくらいのフォーカス速度。
となり、XF35mmF1.4をどうするかという話ではなくX-T3が欲しくなってしまったというよく分からない状態に…。
ボディを新しくする予定があるのであれば、F1.4を選んでも大満足なんじゃないでしょうか。
F1.4とF2はキャラクターの異なるレンズ
どちらのレンズも一長一短でこっちを買っておけばOK!というのは無く、自分の求めるものや撮影スタイルで選ぶのが良さそうです。
- F1.4は描写やボケを重視したり、被写体に寄りたい人向け
- F2は機動力やデリケートな扱いが苦手な人向け
ぐらいの分け方でしょうか。
F1.4のほうが描写は間違いないんですが、だからといってF2の描写がダメかというと全くそんなことはありません。
Xマウントレンズとして十分な描写をしてくれます。
簡単に作例
スゴい画はありませんけど、これぐらいは撮れますよということで作例を何枚か…。
気軽に使える標準レンズとして最適
難しいことは考えず、このレンズをカメラに着けてどんどんと写真を撮っていきましょう。
写真を撮るにあたって気軽さをあたえてくれるいいレンズです、オススメです!
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