FUJIFILMから新たなカメラとして「X-H1」が発表されました。
新たな「フラグシップモデル」として登場したX-H1ですが、気になるのは現行機で同じくフラグシップとして発売されているX-T2とどこがどう違うのか、気になったところを中心に比べてみました。
目次
X-H1 vs X-T2
主要なスペック
勝っているところを太字で示しています。
項目 | X-H1 | X-T2 |
---|---|---|
型番 | FUJIFILM X-H1 | FUJIFILM X-T2 |
有効画素数 | 約2,430万画素 | 約2,430万画素 |
撮像素子 | “23.5mm×15.6mm(APS-Cサイズ) X-Trans CMOS IIIセンサー | 23.5mm×15.6mm(APS-Cサイズ) X-Trans CMOS IIIセンサー |
記録メディア | SDカード(~2GB)/SDHCカード(~32GB)/SDXCカード(~512GB)UHS-Ⅰ/UHS-Ⅱ対応 | SDカード(~2GB)/SDHCカード(~32GB)/SDXCカード(~256GB)UHS-Ⅰ/UHS-Ⅱ対応 |
レンズマウント | FUJIFILM Xマウント | FUJIFILM Xマウント |
撮影感度 | ISO200~12800(1/3段ステップ) 拡張モード ISO100/125/160/25600/51200 | 標準出力感度 ISO200~12800 拡張モード ISO100/125/160/25600/51200 |
測光方式 | TTL256分割測光 マルチ/スポット/アベレージ/中央重点 | TTL256分割測光 マルチ/スポット/アベレージ/中央重点 |
露出補正 | -5.0EV~+5.0EV 1/3EVステップ(動画撮影時は-2.0EV~+2.0EV) | -5.0EV~+5.0EV 1/3EVステップ(動画撮影時は-2.0EV~+2.0EV) |
手ブレ補正 | センサーシフト方式5軸補正 補正段数 5.5段(CIP規格準拠、ピッチ/ヨー方向、XF35mmF1.4R装着時) | 手ブレ補正機能付きレンズで対応 |
シャッター形式 | 電磁制御式縦走りフォーカルプレーンシャッター | 電磁制御式縦走りフォーカルプレーンシャッター |
連写 | 約14コマ/秒(電子シャッター設定時) 約11コマ/秒(VPB-XH1装着時) 約8コマ/秒 | 約14コマ/秒(電子シャッター設定時) 約11コマ/秒(VPB-XT2装着時) 約8コマ/秒 |
ファインダー | 0.5型有機ELファインダー 約369万ドット(視野率約100%) ファインダー倍率: 0.75倍 | 0.5型有機ELファインダー 約236万ドット(視野率約100%) ファインダー倍率:0.77倍 |
液晶モニター | 3.0型 3:2アスペクト 3方向チルト式タッチパネル付きTFTカラー液晶モニター 約104万ドット | 3.0型 3:2アスペクト 3方向チルト式TFTカラー液晶モニター 約104万ドット |
フィルムシミュレーションモード | PROVIA/スタンダード、Velvia/ビビッド、ASTIA/ソフト、クラシッククローム、PRO Neg.Hi、PRO Neg.Std、モノクロ、セピア、ACROS、ETERNA/シネマ | PROVIA/スタンダード、Velvia/ビビッド、ASTIA/ソフト、クラシッククローム、PRO Neg.Hi、PRO Neg.Std、モノクロ、セピア、ACROS) |
ワイヤレス転送部 | 準拠規格 IEEE802.11b/g/n(無線LAN 標準プロトコル) | 準拠規格 IEEE802.11b/g/n(無線LAN 標準プロトコル) |
Bluetooth® | 準拠規格 Bluetooth Ver 4.0(Bluetooth low energy) | 未搭載 |
電源 | 充電式バッテリーNP-W126(リチウムイオンタイプ) | 充電式バッテリーNP-W126(リチウムイオンタイプ) |
寸法 | (幅)139.8mm×(高さ)97.3mm×(奥行き)85.5mm (最薄部39.5mm) | (幅)132.5mm×(高さ)91.8mm×(奥行き)49.2mm (最薄部35.4mm) |
質量 | 約673g(付属バッテリー、メモリーカード含む) 約623g(バッテリー、メモリーカード含まず) | 約507g(付属バッテリー、メモリーカード含む) 約457g(バッテリー、メモリーカード含まず) |
動作環境 | 温度:-10℃~+40℃ 湿度:10%~80%(結露しないこと) | 温度:-10℃~+40℃湿度:10%~80%(結露しないこと) |
起動時間 | 約0.4秒 | 約0.3秒 |
記録メディア
SDXC規格のSDカードの容量の上限がX-T2は256GBまでのところをX-H1は512GBまで対応となっています。
動画撮影をメインとして使おうと思うと記録メディアの容量は大きいに越したことはないですからね…。
F-logのSDカードへの記録も可能ともありますし、動画向けに向上が図られてるのは間違いないと思います。
念願の?ボディ内手ぶれ補正
FUJIもようやく採用しましたか!と言いたくなるボディ内手ぶれ補正。
SONYやOLYMPUS、Panasonicは既に導入していましたが、これでやっと追いつきましたね。
動画撮影でも勿論有効ですが、写真撮影でもその効果はとても大きいと思います。
シャッタースピードに余裕が持てる、絞りこんでも余裕が持てるということで、室内や薄暗いところでの手持ち撮影が捗ることでしょう。
また、オールドレンズのような「開放の時点で明るいとはいえないレンズ」を扱うのにも良さそうです。
FUJI機を持っていてボディ内手ぶれ補正を待ち望んでいた方も多いのでは?
ファインダーの高画素化
X-T2のファインダーでも十分だと感じていましたが、X-H1の369万ドットのファインダーを覗いてしまったら物足りなくなってしまうんでしょうか。
133万ドットの差がどれくらいなのかという疑問ですが、単純にドット数だけで言えばSONYのα9(約369万ドット)辺りと同じぐらいですね。
ドット数が増えたものの、ファインダー倍率は少し小さくなってます。
見え方にどれだけの差があるんでしょうか…実機で試してみたいものですね。
タッチパネルになった背面液晶
X-T2やX-Pro2では非搭載、X-T20では搭載されていたタッチパネルをX-H1も搭載しています。
個人的にはタッチパネルであることに対してメリットを感じませんが、直感的な操作やライブビュー時のタッチフォーカスなどの操作が可能ということで、使う人は使うのかな…?
設定画面でボタンをポチポチしたりダイヤルを回さずとも画面を推移出来るのは楽かもしれないですね。
新フィルムシミュレーション「ETERNA」
シネマ用と表記のあるフィルムシミュレーション、「ETERNA」
FUJIFILM X-H1 : 製品の特長 | 富士フイルム
動画撮影に適したフィルムシミュレーションとして、映画用撮影フィルムをシミュレートした「ETERNA(エテルナ)」を新たに搭載。落ち着いた発色と豊かなシャドウトーンが特徴で、ダイナミックレンジ400%(約12段相当)と併用することにより、ポストプロセスでのカラーグレーディングの手間を大幅に軽減しながらも、完成度の高い映像の収録を可能にしている。
彩度を落としつつ、白飛び黒潰れを抑える設定みたいですね。
クラシッククロームとの違いが気になりますね。
この点に関してはX-T2にもファームアップデートという方法で提供される可能性はあるので、公式発表に期待したいところ。
Bluetooth対応
X-E3から採用されるようになったBluetoothがX-H1でも使用可能です。
「Wi-Fi繋ぎっぱなしではバッテリーの消耗が気になる…だけどすぐにスマホアプリで連携したい…」
なんてシチュエーションで有効ですね。
正直これはX-T2にも欲しい機能ですw
大きく重くなったボディ
より大きく、より重く、より剛性を高めてきたボディ、ここは好みが大きく分かれそうです。
個人的にはX-T2のサイズがほんとにちょうど良いので、X-H1は非常に大きく感じてしまうと思います。
ここまで大きくなってしまうと一眼レフ機と大差ないんじゃないでしょうか。
マウント部の厚みが薄く出来てもグリップが大きく突き出る形になりますし、携帯性は落ちそうです。
まとめ
X-T2との差を挙げてみましたが、ざっくり言ってしまうと
- スペックが諸々アップ
- 大きさ重さもアップ
- お値段もしっかりアップ
と、X-T2とGFX50Sの間を埋めるような形に見えます。
- 使うなら最新機
- 動画もガンガン撮りたい
- 持ったときの感触がちょうど良い・良さそう
といった方には店頭で触ってみていただきたいですね。
個人的にはX-T2から買い換えるほどの魅力は感じませんでしたが、店頭に並ぶようになったら触りに行きたいと思います…w
コメント